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  • 2010.08.11 Wednesday
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本末転倒

  コメント欄は読者が鬱憤を晴らす場でしかなかった、という記事より。

 パブリック・ジャーナリストという、livedoorで記事を書いている、個人ジャーナリストの集団の方々のようですが、コメント欄を廃止したようです。はてさて、これは如何なものでしょうか。

 PJの方々が掲げる理念では、「集団過熱報道、記者クラブの閉鎖性、客観報道という名の傍観報道」を批判されているようです。その考えはごもっともですが、批判を受け付ける窓口を狭めることは、この場合、閉鎖性を高めるだけのように思えます。そも、パブリック・ジャーナリストさん達の記事を見ていると、明らかな誤解などに基づく記事も散見され、そういった記事へのアクセスが保証されなくなるということは、パブリック・ジャーナリストさん達が「既存メディアと同じような、ユーザーに一方的に押しつけ、時として捏造も行う」メディアに成り下がった、ということです。

(最初に書いた記事を書いた平藤さんの記事は読む限り質の高いものが多いようで、そういった方だからこそ「きちんと書いているのに変なコメントばかりで嫌だ」と思われるのかもしれません。そういう意味では、平藤さんご自身も、質の低い一部のパブリック・ジャーナリスト記者の犠牲者、といえなくもないでしょう)

 アクセス権という考え方があり、パブリック・ジャーナリストさんの理念を読む限りでは既存メディアに対抗するための存在(アクセス権を満たすための存在)として出来たように見受けられる活動が、アクセス権を否定してしまうのは本末転倒に思えてなりません。

 ましてや、たとえ誹謗中傷のコメントばかりだったとしても、相手の発言する方法を奪ってから「勝利宣言」のような形の記事を書くことは、いささか残念なことではないかと思うのですが。


 もっとも、記事に書かれているように「批判たりえない、誹謗でしかないコメント」が問題であることは認めますし、それを許容するつもりはありません。ただ、そういったコメントがあるから全てを潰す、というのではなく、問題のあるコメントは淘汰される仕組みを何か考えていくほうが建設的ではないか、と思うのです。
 もちろんライブドアというポータルサイト上で活動されている以上、簡単にシステムの変更はできないかもしれません。ですが、例えば、PJの方が運営される掲示板を作成し、そこで一元的に反論や議論を受け付けていく、といったことも可能ではないかと思います。(そんなことをする義務はない、といえばそこまでですが、それを言うなら既存メディアを批判することもできなくなるでしょうしね。)

 ちなみに、記事のほうには
PJの記者はたいてい個人のWEBサイトもしくはブログをもっているから、記事に対する意見があれば個人あてにコメントを寄越してもらいたい。ただし、寄せられたコメントを採用するか否かは、各記者の裁量に任せられることは言うまでもない。
 と書かれていますが、これこそ本質を見失っていると思います。
 既存マスメディアへの対抗としているPJの方にとって、たとえば既存メディア(テレビ局など)が「誰も見ないだろうけど適当な掲示板用意したからこっちに書いてよ、これで意見受付の責任は果たしましたよね」と言われたとして、満足できますか?ということです。

 「パブリック」を名乗る集団である以上、「パブリック」な場で反論を受け付けることができないなら、その時点であなた方が批判している「『マスコミ』に見られる歪曲された啓蒙主義やプラトン的なエリート統治主義の考え方」であり、「(議論ができる)準備された市民」ではなくなっていますよね。(斜体部分はPJ NEWS 理念」より

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